2ヶ月でIELTS 6.5 に到達する勉強法 ! 大学院留学最低条件

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こんちには!Jennyです。

オーストラリア大学院への留学を考え始めたとき、一番ネックになるのが英語条件をクリアすることですよね。

大学によっては条件付き合格(Conditional Offer)といって、点数足りてないけどとりあえず合格内定はあげるよという制度があります。これって名前の通り”条件付き”なので、コース入学時には必ずスコアを達成しておくこと or 大学付属の語学学校で10週間勉強すること、等が入学の条件になってきます。

なので結局はスコアを達成しないといけなかったり、語学学校費用がかさんだりするので、どうせなら日本にいるときに、通常の条件なしのオファーがほしいものです。

今回は、私が日本にいるときに仕事をしながらでも2か月で達成できた、IELTS6.5の勉強方法を振り返ってみたいと思います。

作戦を先に言ってしまうと、選択と集中怒涛の単語短期間で片づける意志の3つが超大事です。

目次

IELTSとは?

IELTSとは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をテストする国際的な英語の検定試験のひとつです。

ほとんどのオーストラリアの大学から正式に認めらているため、留学を考えたときに最初に浮かんでくる選択肢かと思います。

気を付けたいのは、IELTSには二種類のテストがあることです。

留学目的の場合は IELTS アカデミック モジュール を選ぶようにしてください。もうひとつ IELTS ジェネラル トレーニング モジュール というのがあるのですが、これは主に海外移住やVISA取得のための試験で内容も異なります。

なので予約の際には IELTS アカデミック モジュール を予約しましょう。

オーストラリア大学院入学に必要なスコア

IELTSのスコアは0~9のレンジの中で、0.5刻みで算出されます。
大体の大学院留学で必要なスコアは、全体で6.5かつ各セクションで6以上というものが多いです。

ただし、一部の学部では求められるスコアがより高いことがあります。

医学・看護系のコースやソーシャルワーク系の学部です。参考にクイーンズランド工科大学 (QUT) のMaster of Social Work の出願条件を見てみると、全体で7かつ各セクションで6.5以上必要になります。

IELTSでいう6.5から7の間の差って結構大きいので、早めに自分の出願する学部の要件を確認・対策を開始したいです。

私が出願したQUTの Master of Information Technology は全体で6.5各セクションで6以上という標準のものでよかったので、短期間でも到達可能でした。

2か月でIELTSスコアを達成した作戦

私は2か月の間に3回受け、3回目に6.5に達しました。

作戦は、1回受けてみてコスパのよさそうなセクション・最低限の底上げが必要なセクションを見極める、です!具体的な対策や勉強は、1回目受験した後に考えていきます。

1回目受験

1回目は、最低限の対策でも大丈夫なので受験してみます。
過去問を一回解いてみるのでもいいのですが、スピーキングとライティングの実際の採点バランスも見たいので、本物を受けるのがおすすめです。

私が1回目受験した時は、Listening:5.5、Reading:6.0、Writing:5.0、Speaking:6.5 という結果で、もちろん Overall 6.5 には届きませんでした。

初めてIELTSを受けてみて、私の場合はこんな風に感じました。

  • リスニング:形式がTOEICと全然違うので慣れが必要だけど、拾う単語は難しくない
  • リーディング:知らない単語がいっぱいあったし、ページ行ったり来たりが多くて個人的に好きではない
  • ライティング:底上げ一番必要、筆記だとスペルミス多い、文字数達しない
  • スピーキング:今の感じでも6.5いける

そうすると、おのずとアプローチが定まってきます。

  • リスニング:形式慣れすれば金の生る木。
  • リーディング:現状維持+α。怒涛の単語・形式慣れ・最低限6切らない。
  • ライティング:パターンごとに自分の中でのひな形用意。スペルミスするくらいなら簡単な表現選ぶ。
  • スピーキング:現状維持。独り言英会話で2分間スピーチのみ練習。6.5なら難しい表現はそんないらない。

というわけで、私の中では、リスニング(慣れと練習で点数稼げそうセクション)、ライティング(底上げセクション)の2分野を強化セクションとし、対策開始しました。

※ここは個人差があるところですが、大事なのは全セクションに同じ労力をかけようとしないということです。

この後の2か月間の私の日々の勉強スケジュールはこんな感じです。

平日
通勤時間:1時間(電車30分×往復)= 単語
通勤時間:30分(徒歩15分×往復)= スピーキング独り言英会話
お昼休憩の半分:30分 = 単語または会議室で独り言英会話
帰宅後:2時間 = 過去問

休日
4~6時間:リスニング・ライティング

平日は主に単語と過去問のみで、最低3時間程確保します。まとまった時間の取れる休日に、点数を極限まで上げたいリスニング対策と点数を最低限6に届かせたいライティングの単元強化を集中させています。

2回目受験

一か月後に受験しました。

結果は、Listening:6.0、Reading:7.0、Writing:5.5、Speaking:6.5

スピーキング以外、いい感じに0.5~1ずつ上がっているのがわかります。
この時はまだ、ライティングとリスニングでスペルミスがかなり多かった印象です。あとはエッセイで書くネタですが、必ずしも具体例をあげられていなかったのが原因かなと分析しました。

よって対策の方向性はそのままに、スペルミスをなくすこと・ライティングの具体例のネタ入れをさらに強化していきます。

3回目受験

また一か月後に受験しました。

結果は、Listening:8.0、Reading:6.0、Writing:6.0、Speaking:6.0

取れました!リスニングは作戦通り、形式慣れ・ディクテーション慣れしただけで点数を稼いでくれるセクションに成長しました。ライティングはスペルミス削減・具体例を必ず挙げるを実践しなんとかクリア。
スピーキングはあんましよくなかったですが、多分トピックが「好きな鳥について」だったからと思われます。。友達は、スピーキングのトピックが「鏡」だったそうで、ほんとにその辺は運ですね。。

全三回分の結果を見てみると、点数を稼ぎたかったリスニングは2ヶ月で2.5アップ、底上げをしたかったライティングは2ヶ月で1.0 アップすることができました。

※具体的にどんな風にリスニング対策を行ったかは、以下の記事で書いています。

実際に使っていたIELTS教材

2ヶ月の間にメインで使っていたのは以下の3種類です。

ケンブリッジ公式問題集

ケンブリッジからでている公式問題集、最新の2冊はほしいです。番号が大きくなるほど最新版です。本番と同じ形式の問題セットが1冊につき4つ入っています。これを、時間を測って本番のように解いていきます。

この公式問題集がなぜ重要かというとですね…

これは主にリスニングとリーディングで言えることなのですが、わからない中でも、解答可能な問題に優先順位をつけて解くというスキル は一朝一夕では身につきません。特に、問題形式に慣れていること、時間配分・自分の中での「捨て問」見切り判断基準を研ぎ澄ませておくことが、短期間でスコアを最大化する上では大事になってきます。

そのためには、徹底的に繰り返し本番に近い問題を解いて、出題形式とその難易度に慣れることが必須です。

これを最低2周、できれば3周まわしていきます。

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単語帳はこれだけでOKでした。
章が進むにつれて難易度が上がっていくので全部完璧にしなくても大丈夫です。

赤シートを使い一単語2秒で意味を答えられるか確認していきます。わからない単語でも2秒以上時間はかけません。すぐに答えを確認、次の単語に進みます。これも繰り返し何周も回してやりこんでいきます。
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ライティングの表現ストック用には主にこの本を使いました。
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過去問集を中心にしながら、足りないアカデミック系語彙を単語集で補完し、テクニック&ネタをアウトプットにフォーカスした参考書から仕入れる、といったイメージです。

コンピューターでも受けられます

今はIELTS がコンピューターでも受験できるようです。

Computer-delivered IELTS(CD IELTS)は、スピーキング以外はすべてコンピュータの前に座って受けられます。受験した友人の話だと(オーストラリアでは日本より少し前からCD受験可能)、ライティングの文字数カウントも自動でしてくれるし、何より急いで書いたために乱筆で読み取ってもらえず減点…みたいな悲しいことがなくなるので、今東京に住んでいて受けるとしたら個人的にはこっちかなあと思います。

受験場所も現時点では限られているようなので、詳細は公式ホームページで確認してみてください(CD IELTS)。

ペーパーテストも変わらず選択肢としてあるので、得意・好みに応じて受けられるのがいいですね。

まとめ

以上が、時間が限られた社会人が短期間で目標スコアを達成するための作戦・教材のご紹介でした。

もちろん、全セクションきれいに6.5到達できれば理想なんですが、現実問題短期間で全分野バランスよく達成するのは難しいです。

でも、自分の中で高スコアを狙いたいセクション、最低限持ち上げたいセクション、現状維持セクションがわかれば、対策が明確になり、1~2ヶ月の間にも目標スコア到達は十分可能になると思います。

選択と集中・怒涛の単語・短期間で片づける意志 が大事です!

というわけで、今回は以上です。

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