さて、先日以下の記事にて卒業生ビザ(485ビザ)の概要をお話ししましたが、今回はシステムでの入力項目・申請方法の詳細を説明したいと思います。もし、概要から知りたいという方はこちらのリンクの記事を先に見てみてください。
- オーストラリア卒業生ビザのシステムでの入力項目と注意事項
本記事は、3種類ある卒業生ビザのうち、特に Post Study Work Stream のビザ申請方法です。また、私が申請した2020年時点での入力項目であり、ビザの専門家に確認した入力内容ではありません。あくまで私個人の申請経験に基づくものですので、必ず正しいことは保証できません。必ずご自身でも確認いただけるようお願いします!
システムでの申請方法・入力内容
卒業生ビザの申請要件の確認と提出書類が整ったら、いよいよシステムでビザの申請をしていきます!
ImmiAccount にログインする
まずは、登録してあるユーザーネーム(e-mail アドレス)とパスワードを使って ImmiAccount にログインします。
新規アプリケーションを作成
ImmiAccount にログインすると、My applications summary という画面にたどり着きます。
新規で申請をするため、New application をクリックします。
485ビザを選択する
申請するビザの種類を選択する画面が開きます。Temporary Work をクリックして展開すると、 Temporary Graduate Visa (476, 485) が出てくるので、クリックして選択します。
申請がここからスタートします。Terms and Conditions と Privacy statement を確認したら、Next をクリックして次のページに進みます。
入力項目に回答していく
さて、ここからは各セクションへの入力内容の詳細となります。入力確認画面を用いて説明をしているので実際の入力フォームフォーマットとは若干違うかもしれませんが、大体どんな入力項目があるのかの目安にしていただければと思います!
Application requirements
この入力セクションは、卒業生ビザの申請要件を満たしているかの確認となります。順に、以下のようなことを確認されるので、満たしていれば Yes で回答していきます。
- 申請時に18歳以上50歳以下であるか
- 1年以内にオーストラリア無犯罪証明書の発行を申請したか
- 直近6ヶ月以内にオーストラリアで2年以上のコースを修了しているか
- コースを修了したオーストラリアの教育機関は適格要件を満たすか
- 現在の学生ビザは2011年5日以降に初めて取得したものか
- 3年以内に受験した、必要とされるレベルを満たす英語資格をもっているか
- 民間の健康保険に加入しているか
Personal details
基本的な個人情報を入力するセクションです。
- パスポートと一致するよう、姓・名・性別・生年月日などを入力します
- 生まれた場所・国を記入します
- 現在(申請時に)住んでいる国です
- パスポート情報(番号、発行国、国籍、発行日、有効期限など)を記入します。Issuing authority は Ministry of Foreign Affairs でOKです
- 国民ID私は記入しませんでした
- 新旧パスポートに、オーストラリアのビザのスタンプ等がある場合はビザ番号を入力します
- ビザ申請のために1年以内に健康診断を受けたかどうか。No で回答します
- 別名・別称はあるか否か
- 一緒にビザを申請する家族はいるか
Family members
家族情報を入力する項目です。ビザ申請をしない家族の情報も入力する必要があります。帯同しない場合は Non-accompanying members of your family unit に、一緒に申請する家族がいる場合は Accompanying members of your family unit に全員の情報を入力します。
Applicant residential address
住所情報入力セクションです。
- 現住所
- 電話番号
- 連絡先情報の再確認
Communicating with you
連絡手段としてメールアドレスを入力します。
Assistance with this form
自分自身で申請しているため No で回答します。
Health declarations
健康状態に関する申告をします。ここは人によって回答が変わってくるかと思います。
Character declarations
犯罪歴に関する申告です。ほとんどの人はすべて No で大丈夫かと思います。
Australian Federal Police Check
オーストラリア無犯罪証明書の発行申請をした日付と照会番号を入力します。AFPの照会番号(Reference Number)は、オンラインでAFP申請すると最後の画面で確認ができます。
Countries of residence
過去10年間で1年以上滞在した場所についての住所歴をすべて記入します!正直これが一番時間がかかります(笑)帯同するしないにかかわらず、家族についても同じ住所録が必要なようです。
Processing details
過去にビザを保持・拒否・キャンセルされたことがあるか、現在他に申請中のビザがあるかどうかの確認です。
Current or previous visas
現在・過去にビザを保有していた場合は、そのビザ情報の詳細を記入します。私は申請時学生ビザを持っていたので書きました。
Australian qualifications
オーストラリアで取得した学位の情報を記入するセクションです。
Applicant language ability
英語資格の情報を記入します。
- アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、アイルランドなどの英語圏のパスポートを持っているかどうかです。No で回答します
- 3年以内に英語テストを受けたかどうか。Yes で回答します。受けたテストの種類、受験日、照会番号、受験国などの情報を入力します
Declaration for all applicants
申請内容に虚偽の申告がないこと、規約に同意することなどを宣誓します。
Values statement
Australian Values statement にサインすることの同意です。オーストラリアビザ申請の際は署名の必要があるので Yes で回答します。
入力完了した後は?
必要書類をアップロードする
すべての項目に入力が完了したら、書類をシステムにアップロードします。
ホーム画面に戻ってくると、新しいビザ申請のレコードが作られているはずです。開くと詳細を見られるボタンがあるはずなので、それをクリックします。(下の画像は既に承認されているビザなのでちょっと見え方が違います。)
申請詳細ページが開いたら、左側の Actions セクションの下に書類を添付するオプションが出てくると思うので、そこから書類をアップロードしていきます。(同じく、下の画像は承認済みのため書類アップロードのオプションは見えていません。)
支払いを完了する
上記完了したら、ビザ申請料の支払いをします。ホーム画面上部のタブ My payments から、もしくは 入力完了後に出てくる 画面からオンラインで支払いを完了します。申請料は 1650ドルです。
まとめ
というわけで、今回は卒業生ビザの申請方法・システムでの入力項目の詳細をご紹介してみました。
お分かりいただけた通り、複雑ではないのですが入力する項目がたくさんあります!一度にすませるのではなく、時間のある時に何回かに分けて途中保存しながら入力を進めていくのが現実的かと思います。
私が申請した時はちょっとぎりぎりだったのですが、ImmiAccount のシステムにエラーが発生し数日間アカウントにログインができなくて焦ってしまった記憶があります… !そうならないよう、書類の準備もシステムでの申請も前もって準備しておけたら安心ですので、本記事ご参考いただけたら幸いです。
それでは!